抵当権消滅請求と根抵当権消滅請求2009/10/30 14:24

 今日も自分が勉強した法律の知識について、書いて見ようと思います。例によって、記述の内容に責任を負える訳ではないので、話半分でお付合い頂ければ幸いです。
 題目は、抵当権消滅請求と根抵当権消滅請求の比較です。両消滅請求は、自分の中では、混同が生じ易く、纏めることに価値が有ると思いました。
 そもそも、抵当権とは?担保には借金の保証人のような人的担保と、抵当権を始めとする物的担保が存在します。抵当権は土地や家屋等の不動産に存する所有権、地上権、永小作権(採石権も)に設定する担保で、使用収益する権利が抵当権設定者に残る点が質権との多きな違いです。
 で、抵当権には単純な抵当権と根抵当権の二種類が存在するのでした。特徴を以下の表に纏めます。
 
  抵当権 根抵当権
性質 特定の債権に設定して担保 一定の種類の取引から生じる債権
特定の継続的取引から生じる債権
特定の原因によって継続的に生じる債権
手形又は小切手債権
を担保
担保額 担保設定時に債権の額が確定している
増額変更は出来ない
元本確定前は極度額の範囲で担保
確定の前後を問わずに増額変更ができる(利害関係人の承諾が効力要件)
付従性 有り 無し
(元本確定前)
随伴性 有り 無し
(元本確定前)
不可分性 有り -
(元本確定前)

抵当権は特定の債権に対して設定する為、債権の消滅や譲渡と運命を共にします(付従・随伴)。一方、根抵当権の場合は、元本確定以前においては、その性質が存在しません。実務に詳しく有りませんが、商事のように、継続的に発生・消滅する債権を担保する方法として、用いられるのだと思います。
 担保というのは、お金を貸す債権者にとっての安心材料です。もし債権回収が出来なくても、代わりに抵当の不動産を競売して回収すれば良いので、金融が促進されます。一方担保付の不動産というのは売り買いしにくいですよね。不動産の流通というのも、経済を盛り立てる上で重要な要素なので、調整規定として、消滅請求が存在します。これは主に第三取得者を保護する為の制度です。
 
  抵当権消滅請求 根抵当権消滅請求
対象 抵当権と根抵当権 根抵当権
行使時期 競売開始前 元本確定後競売開始前
(元本が極度額を超過する場合に行使できる)
払渡し額 不動産の価格 極度額
請求権者 所有権の第三取得者 所有権・地上権・永小作権の第三取得者
登記のある賃借権者
根抵当権設定者
権利の性質 請求権 形成権

こんな感じです。

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